blog たつのおとしご通信

デンマークから福祉を学ぶ
デンマークと日本の福祉事情。
一番の違いは、国民ひとりひとりが、助け合うことを自然にとらえているかどうかではないでしょうか。
障害のある人があたりまえに過ごすには、その人たちを自然に受け入れる社会がなくては成り立ちません。
北欧の福祉政策を語るとき、高い税率など国家財源のことばかりが強調される傾向にありますが、私たちが手本にすべきことはもっと他にもたくさんあるような気がします。
あたりまえに手を差し伸べて、助けてもらったら自然にありがとうと言える。
そんな支えあいの地域作りをしてゆきたいものです。
Anne Holomさんの講演から
数字で見る、日本とデンマークの違いをご紹介します。
デンマーク:
人口530万人
平均寿命は男性75.2歳、女性79.9歳
人口の15%が65歳以上
付加価値税(日本の消費税にあたるもの)25%
円に換算して25兆円のGDPのうち、30%が福祉のために使われています。
いかがでしょうか、小さな国の手厚い福祉。

ヨーロッパの北の小さな国が、日本に与えている影響はとても大きいと感じます。
昨今は特にインテリアをとおしての北欧ブーム。
北欧のシンプルな暮らし方は、日本の伝統とする文化にとても近いと聞いた事があります。
無駄を省いたシンプルが暮らしは、物質過多な現代の都市生活が置き忘れてしまった日本の美意識なのかもしれません。
そんな忘れ物はしないように、せっかくの日本の良き文化を見つめ直してゆきたいものです。
日本の事情に精通するAnne Holomさん
北欧は福祉先進国としてすばらしいシステムを持っています。
お手本となるべきところがたくさんあるのはもちろんですが、文化や習慣、社会の仕組みが違うので、同じ土俵では福祉を語れません。
そういう日本の事情に精通しているAnne さんの講演です。
デンマークからのお客さま
龍岡とは長年のお付き合いの、Anne Holm さん。
デンマークの地域ケアセンターの責任者として活躍中の作業療法士で、日本での講演も数えきれないほど。
ご主人で福祉機器コンサルタントのBenny さんも大の親日家で、お二人の日本への訪問はなんと20回以上です。
10年前の龍岡、5年前の浅草、そして昨年の櫻川と、それぞれの老人保健施設オープンの際にはわざわざ来日して式典に出席してくださいました。
そして今年、お二人の大好きな日本の桜の季節に合わせての来日。
Anne さんから、龍岡会の全スタッフ向けにデンマークの福祉システムについての講演会をひらきました。
龍岡会の10年
桜が見頃を迎えた平成18年3月31日。
10年前のこの日、龍岡介護老人保健施設がオープンしました。
まだ介護保険制度も無い時代、山手線環内初の老人保健施設として湯島にスタート。
あの時も、そして今日も、エントランスの桜は私たちを見守っています。
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